医療の専門科目は大まかに内科と外科に分類されるが、外科を選ぶときにも多様な専門科目から選ぶことができる。例えば主なものとして、消化器外科、呼吸器外科、整形外科などの個々の部位に特化した専門科目が挙げられる。一口に外科と言ってもそれぞれで求められる知識やスキルには違いがあり、働く魅力も異なる。

しかし、どの専門科目を選んだとしても、共通する魅力はある。看護師として内科よりも外科の方が働きやすいと考える人は多いが、コミュニケーションにおけるトラブルが問題になりにくい点を理由に掲げる人は多い。

外科の場合には、手術前に入院して適切な前処置を行い、手術を行ったらできる限り早く退院できるようにアフターケアを行うというのが基本だ。短い場合は、数日で患者が入れ替わることになり、重篤なケースを除いて一ヶ月以上の入院になることは稀である。そのため、患者や家族との付き合いは短期的なものになる。その場限りの付き合いだと考えると、細かなところまで気にかける必要はなく、最低限のマナーを守ってコミュニケーションを取っていれば患者とのトラブルは滅多に発生しないだろう。

例え、対応が不適切だという指摘があったとしても、直ぐ様改善すればトラブルは最小限に抑えられる。看護師も、コミュニケーションの失敗は次に生かせば良いと気持ちを切り替えやすくなるだろう。患者が短いスパンで入れ替わる外科は、コミュニケーションに苦手意識を持っている看護師も比較的働きやすい部署だと私は思う。